「去年、娘が入園した幼稚園で親子遠足があったのですが…そのとき持って行ったお弁当で事件は起こりました。我が家のお弁当には娘が好きなキャラクターのウインナーを入れていたのですが、それを見た隣のママが『遠足ぐらい手作りのおかずを入れてあげなきゃ、かわいそうよ』って急にケチをつけてきたんです!」

「私は不器用なので、キャラ弁なんて作れません。でも毎日お弁当は愛情込めて作ってるし、それで良いと思っていました。それなのに、前にママ友と集まったとき『うちの子が、○○ちゃんはキャラクターのお弁当を持ってきたことがないから、かわいそうって言ってたわよ~たまには作ってあげたら?食の楽しみを分かってもらうことは、とっても大切よ!キャラ弁って、ひとつのコミュニケーションにもなるし』とウダウダ言われました。そんなこと、勝手によその家庭で話題にされるなんて…」

人のお弁当を見て「かわいそう」は、余計なお世話ですよね。食育についての意識が高まっている影響か、こうした子どもへの食事で口出しされるママも増えているんだとか。

確かに栄養バランスが取れた食事は大切かもしれません。しかし、子どもが喜ぶ食材をたまに使うことだって、ひとつの正解です。キャラ弁だって賛否両論で、キャラ弁を作らない=手抜きのお弁当というわけではありません。

離乳食でも「すべて手作りをするべき」というママと、「レトルトを使いながら肩の力を抜くべき」というママがいます。筆者も昔は、子どもには手作りを食べさせるべきだと考えていて、レトルトの離乳食は使用していませんでした。

しかし、あるとき「食事はすべて手作りだけど余裕がないママと、レトルトを使うことはあっても気持ちが穏やかなママ、どちらが子どもにとって良いママか?なんて断言できないな」と思ったことがあります。

どちらにせよ、よその家の食事に口を出そうなんてそもそも思いません…。

理想の押しつけは、もはや宗教!?

こうして他人の育児に口出しをしてくるママにも、さまざまなタイプがいるはず。お節介の度が過ぎているだけで親切心から言っている人もいれば、マウンティング的な嫌みを込めている人もいるでしょう。後者なんて、今後のお付き合いを考えたいレベルですね。

どちらにしても、自分流子育て論・押しつけ系のママにこそ「子どもに自分の考え押しつけてない?」って忠告してあげたい気もしますが…。みなさんの周りにも、こういうママはいませんか?

桜井 まどか