【次は2月】偶数月の年金支給日、年金生活者支援給付金を受給できるのはどんな人？《老齢・障害・遺族》3種類の給付金支給要件・給付基準額・請求手続き【カンタン解説】

物価高が続き、日用品や光熱費の値上がりが家計を圧迫する今、公的な支援を漏れなく受け取ることは生活を守るための重要なステップです。

なかでも、一定の所得要件を満たす方を対象とした「年金生活者支援給付金」は、暮らしを支える大切な制度。特に2025年度（4月分〜）は、物価上昇を反映して給付基準額が前年度から2.7％引き上げられました。

しかし、この給付金には大きな注意点があります。それは、「申請」をしない限り、1円も受け取ることができないという点です。

この記事では、最新の給付額や支給要件、そして「もらい損ね」を防ぐための手続きのポイントを分かりやすく解説します。

1. 偶数月の年金支給日、年金生活者支援給付金を受給できるのはどんな人？

基礎年金を受給中の人で、所得が一定要件を満たす場合、「年金生活者支援給付金」を受け取ることができます。

「年金生活者支援給付金」は、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類です。

老齢年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

65歳以上の老齢基礎年金の受給者
同一世帯の全員が市町村民税非課税
前年の公的年金等の収入金額（※1）とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下（※2）である。

※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される

障害年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

※ 障害年金等の非課税収入は除く

遺族年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

※ 遺族年金等の非課税収入は除く

「年金生活者支援給付金」の支給要件には、いずれの場合も前年の所得額が関わっています。