5. まとめ:老後の生活費を守るためにできる家計対策と年金の見直し
年金生活の不安を解消するには、まず自分の受給見込み額を正確に把握しましょう。ねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。共働き世帯なら夫婦合わせて月30万円程度の年金受給も可能なため、必ずしも老後は赤字にはなりません。
ただし今後のインフレで支出が増える可能性もあるため、できるだけ長く働いて年金額を増やすことが重要です。65歳以降も働けば年金が増額され、老後資金も貯められます。同時に現役のうちから家計を最適化し、無駄な支出を削減する習慣をつけましょう。
年金だけで生活できるかは個々の状況次第ですが、感情的にならず数字で冷静に分析し、具体的な対策を立てることで、安心できる老後生活を実現できます。
年末の今、家計状況を整理し、来年に向けてより健全な収支を作る第一歩を踏み出してみてください。
参考資料
柴田 充輝
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)