3. 【年金生活だからこそできる節約術】固定費を中心に支出を抑える方法

年金生活に入ると収入が減る一方で、働いていた頃より削減できる支出もあります。ここでは現役時代には必要だったものの、年金生活では見直せる代表的な支出を3つ紹介します。

3.1 通信費の見直し

現役時代は仕事での連絡や情報収集のために、大容量のスマホプランや固定回線が必要だったかもしれません。しかし、年金生活では使用頻度が減ることが多いものです。

大手キャリアから格安SIMに切り替えるだけで、月額料金を半分以下にできる場合もあります。また、自宅にいる時間が増えるため、Wi-Fi環境を活用すればスマホのデータ容量は小さいプランで十分でしょう。

固定電話も、必要性が低ければ解約しましょう。複数の動画配信サービスやサブスクリプションも、本当に視聴しているものだけに絞り込むことで、月数千円の節約が可能です。

3.2 保険料の見直し

子どもが独立し、住宅ローンも完済していれば、死亡保障は最小限で十分です。

医療保険についても、高額療養費制度など公的な保障を踏まえて、本当に必要な保障額を再検討しましょう。不要な保険を解約すれば、保険料を月数千円から数万円削減できる可能性があります。

特に、所得が低い方は医療費の上限額が低く設定されているため、医療保険は不要であるケースが少なくありません。

3.3 住居費の最適化

子どもが独立した後の広すぎる家は、固定資産税や光熱費、メンテナンス費用の負担が大きくなりがちです。コンパクトな住まいへの住み替えや、一戸建てからマンションへの転居を検討することで、これらの維持費を削減できます。

夫婦二人の生活に合わせて部屋数を減らせば、冷暖房費も抑えられ、掃除の手間も軽減できます。このように、住居の最適化は経済的メリットだけでなく、生活の質が高まる効果も期待できるでしょう。