12月は暖房費・食費・医療費が増えやすく、年金で暮らす世帯には特に負担の大きい時期です。
「家計が苦しい」「物価が上がって貯金が減りやすくなった」と感じるシニアも少なくありません。
その一方で、12月15日の年金支給日には、一定の条件を満たす方に対して「年金生活者支援給付金」が上乗せして支給されました。
生活を支える大切な制度でありながら、対象であっても申請しなければ受け取れないケースがあるため、見落としが出やすい点に注意が必要です。
本記事では、国民年金・厚生年金の平均受給額を踏まえながら、年金生活者支援給付金の支給対象者・給付額の目安を整理。さらに、年金で暮らすからこそ削りやすい支出についても解説します。
12月は家計管理を見直す良い時期です。制度を活用しながら、将来の不安を少しでも減らせるようなヒントを届けます。
1. 【まず把握】国民年金・厚生年金の平均受給額はいくら?
「老後に年金はいくら受け取れるのか」は、多くの方にとって気になるポイントです。
公的年金は終身にわたって支給されるため、長生きリスクに備えるうえで頼れる収入源です。まず、厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における国民年金・厚生年金の平均受給額を見てみましょう。
実際の受給額は、保険料の納付実績によって個人差があります。自身の年金額を詳しく知りたい場合は、ねんきん定期便やねんきんネットを活用したり、年金事務所で相談したりしましょう。

