解約返戻金とは、契約期間の途中で保険を解約した際に受け取るお金のこと。返戻率はさまざまで、従来のものの他に「低解約返戻金型」「解約返戻金型」というものがあります。

いずれも途中で解約した場合、今まで支払ってきた保険料合計よりも少ない金額しか戻ってこないケースがあります。せっかく貯蓄型保険に入ったにも関わらず、満額を受け取れずに損をしてしまうこともありうるのです。

「契約している貯蓄型保険を解約しよう」と思ったら、営業担当者に「いくら解約返戻金が支払われるのか」と問い合わせておきましょう。

貯蓄型保険に入る前に考えるべきこと

満期時に生存している場合、満期保険金を受け取ることができる貯蓄型保険。「どうせ保険に入るなら貯蓄もしたい」と考えてしまうかもしれませんが、途中解約した場合のことを踏まえておく必要があります。貯蓄型保険は掛け捨て型保険より保険料が高い傾向があるため、「払い続けるのが厳しくなった」とならないよう気をつけるのも重要です。

貯蓄型保険に加入する際は、「この保険料を払い続けられるか」「ほかの手段で貯蓄することはできないか」といった面をしっかり考慮しておきましょう。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部