3. 一人当たり医療費と自己負担額の比較
以下は2024年度の一人当たり医療費と自己負担額を並べたグラフです。
厚生労働省「世代内、世代間の公平の更なる確保による全世代型社会保障の構築の推進」によると、年齢が上がるにつれて医療費も高くなっていることがわかります。
一方で自己負担金額については60代後半をピークにして、それ以降の自己負担金額は低く抑えられています。
よって上記のデータからは高齢になるにつれて医療費は高くなるが、一定の年齢を超えると自己負担金額を抑えられるため、一人当たり医療費と自己負担額の逆転が生じていると考えられるでしょう。
逆転が生じている原因としては、高齢者に対する窓口負担割合の軽減措置などが影響していると予想されます。そのため、今後も制度の継続的な是正を議論・実施していくことが求められます。
