12月は年金の支給日が訪れる時期ということもあり、シニア世帯の家計状況に関心が高まる季節です。

物価上昇・光熱費の増加もあり、年金だけで生活できるのか不安を抱える声も少なくありません。

特に65歳以上の無職夫婦世帯については、「平均どれくらい貯蓄があるのか」「毎月どれほど支出がかかるのか」「実際の年金額はいくらなのか」といった点は気になるところです。

この記事では、政府統計をもとに老後の家計データを整理し、現役世代〜シニア世代まで知っておきたい“リアルな数字”をまとめます。

将来の家計管理に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 国民年金・厚生年金の平均受給額を確認

完全にリタイアすると、収入のほとんどを年金に依存するケースが一般的です。公的年金の強みは終身にわたって支給される点で、長生きリスクの対策として軸になる収入です。

厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における国民年金・厚生年金の平均受給額を見てみましょう。

年金月額階級別老齢年金受給権者数(男女別)

年金月額階級別老齢年金受給権者数(男女別)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

あくまでも平均値であり、実際の受給額には個人差があります。自身の年金額を詳しく知りたい場合は、ねんきん定期便やねんきんネットを活用しましょう。