4. 老後資産の形成に役立てたいiDeCoとNISA
老後の安心した生活を実現するために、iDeCoとNISAの活用は有効な選択肢です。家計状況の全体像を見ると、公的年金だけでは老後生活資金が不足する可能性が高いため、老後に向けた資産形成は欠かせません。
少子高齢化が進む中、将来の年金受給額の減少が懸念されており、自助努力による資産形成の重要性は増しています。iDeCoとNISAは、この自助努力を税制面で強力に支援する制度です。
iDeCoの魅力は三段階の税制優遇です。掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税と住民税が軽減されます。運用益も非課税で再投資でき、受取時にも控除が適用されます。この仕組みにより、通常の貯蓄や投資と比べて、効率的に老後資金を積み立てることができるのです。
一方、NISAは運用益が非課税という点で資産を増やしやすい制度です。2024年からは非課税保有期間が無期限となり、長期的な資産形成に適しています。iDeCoが原則60歳まで引き出せないのに対し、NISAはいつでも換金可能という柔軟性も持ち合わせています。
両制度を併用することで、税制優遇を最大限に活用しながら、長期的な複利効果も得られます。早期に始めるほど時間を味方につけた資産形成が可能となり、老後の経済的不安を大きく軽減できるでしょう。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)