平均寿命が延び、「人生100年時代」が現実のものとなった令和の日本。65歳以上の就業率は年々上昇し、「働き続けるシニア」が一般的な姿となりつつあります。
しかしその一方で、老後の生活に対する不安は依然として根強いのが実情です。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」から、年金にゆとりがないと感じる理由を見てみると、60歳代・70歳代の二人以上世帯および単身世帯のいずれにおいても、半数以上(51.0%〜57.9%)が「物価上昇等により費用が増えていくとみているから」という回答が挙がっています。
次いで「高齢者への医療費用・介護費用の負担増」、そして「年金が支給される金額が切り下げられるとみているから(60代二人以上世帯で21.5%)」といった、物価高や公的制度に対するシニア層のリアルな懸念が浮き彫りになっています。
こうした長寿化やインフレに伴うリスクを乗り越えるためには、老後の生活の柱となる「年金制度」の現在地を正しく理解することが欠かせません。
本記事では、「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造の基本から、現役時代の働き方による受給額の違い、さらには今の60代〜80代が実際に受け取っている平均年金月額のリアルまでを具体的に解説します。
さらに、受給開始年齢の「繰上げ・繰下げ」といった戦略的な選択肢も交え、見通しづらい時代におけるセカンドライフ設計のヒントをお届けします。
