12月15日は年内最後の年金支給日でした。

今月の振込額を見て、「いつもより少し多い」「給付金が一緒に入っていた」という人もいるかもしれません。その上乗せ分が、年金生活者支援給付金です。

この給付金は、一定の所得要件を満たす年金受給者に対して支給される制度で、2025年度は給付基準額が前年度比2.7%引き上げとなりました。ただし、対象者であっても請求手続きをしなければ支給されない点には注意が必要です。

年末は家計や年金収入を見直す絶好のタイミングです。この記事では、年金生活者支援給付金の対象者・給付額・申請方法をわかりやすく整理します。

1. 2025年度に支給される「年金生活者支援給付金」はいくら増えた?

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。