毎月振り込まれる給与。電子化が進んだ今、銀行口座の金額だけ確認して、明細はほとんど見ていない人も多いのではないでしょうか。
ファンドアナリストでCFP資格を持つ篠田尚子さんは「給与明細の質問は、年齢を重ねるほど聞きづらくなる」と話します。本記事では、給与明細の基本について、金融経済YouTubeチャンネルミライドで篠田さんに解説いただいた内容からお伝えします。
1. 給与明細、モヤモヤの正体は「控除」にあり
給与明細の構造は、実はとてもシンプルです。「支給」「控除」「勤怠」の3つのブロックで構成されています。
このうち、多くの人がモヤモヤを感じるのが「控除」の部分でしょう。「なぜこんなに引かれているのか」、「何に使われているのか」と、社会保険料の控除に対して疑問を抱く人は多いです。
社会保険料には大きく4つあります。「健康保険」、「厚生年金保険」、「雇用保険」、そして40歳以上になると「介護保険」が加わります。篠田さんは「まずは社会保険料の仕組みを理解しないと、税金の部分も理解しにくい」と指摘します。

