最後は、筆者の従妹であるC子の話です。C子は最近、婚活サイトで知り合った彼とスピード結婚し、幸せな生活をスタートさせたと思っていました。しかし結婚後に夫から聞かされた話によると、親と思春期にケンカして以来、義家族との不仲が続いているというのです。

この現状についてC子と一緒に、義家族との関わり方を考えてみました。

“血を分けた家族”だからこそ、一度できた溝を埋める機会を失ったままになっているのでは?もしそうだとすると、血縁関係のないC子という突如として家族に仲間入りした人間なら、関係修復に役立てるかもしれない。

たとえば…

  • 仲が悪くなった原因をはっきりと思い出せない。
  • お互いのプライドが邪魔をし、素直に話し合う機会を逃し続けている。
  • どちらかに明らかな原因があり、その一件さえ解決すれば関係を修復することができそう。

このような状態の場合には、妻が両者の間を取り持つことにより、関係が改善したという実例があるそうです。C子の義家族の状況はまさにこれ!

C子も「まずは、夫から事情をよく聞き、原因や状態を把握することする!」とはりきっていました。話の最後には、次の作戦についても考えてみました。

  • ラフな食事会を企画する
  • 事前に連絡し、義実家を訪問する
  • 母の日や父の日、義家族の誕生日を祝う
  • 近況報告の手紙を書く

この関係修復作戦が無事成功すれば、その立役者としてC子の株も上がるのではないでしょうか。元々仲が悪い状態からのスタートなので、失敗を恐れず挑戦して欲しい!と筆者はC子にエールを送りました。

戸籍上、義両親も実の両親と同じ一親等という事実

夫と義家族との関係性は千差万別。妻(義娘)としての対応に頭を悩ませることもあるでしょう。そんなとき、一度立ち止まって思い出してほしいことがあります。それは役所に婚姻届けが受理された瞬間、それまで赤の他人だった彼氏の両親との関係性が、実の両親と同じ一親等となること。戸籍上は、まぎれもなく“あなたの両親”なのです。

そう考えると、妻として娘として、夫や義家族との関わり方の糸口が見えて来るかもしれませんね。

上田 みどり