6. まとめにかえて
高齢者世帯の生活意識調査の結果から、日本の多くのシニアが経済的な厳しさを感じていることがわかります。公的年金の受給額に個人差があるなかで、年金生活者支援給付金は、所得の低い方々にとって非常に重要な経済的サポートです。
この給付金は、老齢・障害・遺族の各年金受給者で所得要件などを満たす場合に支給されますが、「請求手続き」を自ら行わなければ受け取ることはできません。 2025年11月~12月は、すでに年金を受給している方で新たに支給対象となった方に「年金生活者支援給付金請求書」が届いている時期です。
特に、老齢年金生活者支援給付金は「世帯全員が市町村民税非課税」などの要件があります。ご自身の所得や世帯状況を確認し、年金事務所から書類が届いたら、電子申請の利用も視野に入れ、速やかに手続きを完了させることが大切です。
一度手続きを済ませれば、支給要件を満たす限り継続して給付金が支給されます。この制度を賢く活用し、日々の生活に少しでも安心感とゆとりを持たせましょう。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求する方の請求手続きの流れ」
- 日本年金帰庫「個人の方の電子申請(年金生活者支援給付金請求書)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内リーフレット」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
マネー編集部社会保障班