2025年もあと少しで師走に入り、年末調整や新NISAの投資枠調整など、ご自身の家計管理に追われながら慌ただしい日々をお過ごしの方も多いかもしれません。
この年末年始、久しぶりにご両親と会う機会がある方もいらっしゃるでしょう。その際、少し気にかけておきたいのが「親御さんの年金事情」です。もし所得要件などを満たす場合、年金に上乗せされる「年金生活者支援給付金」の対象かもしれません。
この給付金は、対象者に届く「緑の封筒」の請求書(はがき)を提出しないと受け取れません。
本記事では、40歳代・50歳代の皆さまがご自身の老後に向けた知識として、またご両親へ確認する上でも知っておきたい、この給付金の詳細と手続きの注意点を見ていきます。
老後の生活を経済的に支える給付金を、手続き漏れで逃さないよう、しっかりと情報を整理していきましょう。
1. 【基礎年金にプラス】申請しないと「振り込まれない」年金生活者支援給付金
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。

なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。