4. まとめにかえて
今回は、生命保険料控除の基本的なしくみと、子育て世帯に朗報となる2026年分(令和8年分)の時限措置について解説しました。
生命保険料控除は、私たちが普段から行っている「自助努力」を税制面からサポートしてくれる制度だと考えるとよいでしょう。特に2026年分は、23歳未満の扶養親族がいるご家庭にとって、手取りを増やす貴重なチャンスとなります。まずは、保険会社から届いた控除証明書を見て、ご自身の控除額がいくらになるのか、しっかり計算して準備をしましょう。
そして、生命保険料控除証明書をきっかけに、保険の「カタチ」や「4つのポイント」に基づき、「今の自分にとって保障はこれで本当に十分かな?」と一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。制度を正しく理解し活用することが、未来の自分やご家族の安心につながります。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)