4. 夫婦なら「キャリアもお金も」世帯単位で考えよう
今回は、最新の年金事情を整理してお伝えしました。
厚生年金受給権者(男性)の平均年金月額は約16万7000円、約67%が月15万円以上を受給しています。ただし、現役時代の収入や年金加入期間による個人差がとても大きいことが分かります。
ご自身の年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で必ず確認しましょう。
年金改正に盛り込まれた「年収106万円の壁」の段階的撤廃も、世帯の状況によってはぜひ知っておきたいポイントとなるでしょう。手取り減を避けるために配偶者が働き控えをする従来のケースは、この改正によって状況が変わります。
配偶者が社会保険(厚生年金)に加入して就業することで、「2階部分」となる厚生年金が、世帯全体で増やせる可能性が高まります。
今の働き方は目前の収入だけでなく、老後の年金収入に直結していることをぜひ再確認しておきましょう。キャリアプランもマネープランも、世帯全体を俯瞰しながら作戦を立てていけると良いですね。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 政府広報オンライン「パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。」
- 厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」に関するQ&A(キャリアアップ助成金関係)
マネー編集部年金班