2. 厚生年金《ひとりで、月額15万円以上》受け取る人の割合は、全体の何パーセント?
月15万円以上の年金収入があれば、貯蓄と合わせて豊かな老後を送りやすくなるかもしれませんよね。では実際、15万円以上の厚生年金を受給している人は、どれくらいいるのでしょうか。
2.1 厚生年金《男女全体》年金月額ゾーンごとの割合
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から見る、受給額ごとの割合は以下のとおりです。
- 10万円未満:21.2%
- 10万円以上15万円未満:31.2%
- 15万円以上20万円未満:31.3%
- 20万円以上30万円未満:16.2%
- 30万円以上:0.09%
※四捨五入の関係で合計が100%とならない場合があります。
全体でみると、厚生年金の受給額が月15万円以上の人は、47.6%となります。逆に言えば、厚生年金の受給額が15万円未満の人は、半数を超えるということになります。
2.2 厚生年金《男女別》年金月額ゾーンごとの割合
同資料をもとに、性別に分けて厚生年金の受給月額の割合をみてみましょう。
男性
- 10万円未満:9.5%
- 10万円以上15万円未満:23.71%
- 15万円以上20万円未満:42.8%
- 20万円以上30万円未満:23.9%
- 30万円以上:0.13%
※四捨五入の関係で合計が100%とならない場合があります。
厚生年金を受給している男性は、1060万1923人です。そのうち、15万円以上の厚生年金をもらっている男性の割合は66.7%となっています。
同じく、女性の割合も確認してみましょう。
女性
- 10万円未満:43.9%
- 10万円以上15万円未満:45.7%
- 15万円以上20万円未満:9.0%
- 20万円以上30万円未満:1.3%
- 30万円以上:0.01%
※四捨五入の関係で合計が100%とならない場合があります。
女性に注目してみると、15万円以上の厚生年金を受給しているのはわずか1割ほどとなっています。約9割の女性は、厚生年金が15万円未満となっているのです。
つまり、厚生年金の男女全体の平均月額は14万6429円ですが、夫婦世帯ならば単純にその倍となる「約30万円(29万2858円)」が目安になるとは限らない、ということです。
