4. 成年後見制度、前向きな選択肢としてとらえる

今回の記事では、最高裁のデータや終活に関する調査をもとに、高齢期のおひとりさまが感じやすい不安と、その解決に役立つ成年後見制度についてお伝えしました。

多くの方が「介護」や「手続き」に不安を抱える一方で、とくに大きな心配ごとになるのが「預貯金の管理や解約」ができなくなることです。判断能力が低下すると、家族でも口座を自由に動かせなくなることがあるためです。

成年後見制度は、こうしたお金の管理に関する問題をしっかりとサポートし、安心して生活を続けるための心強い選択肢です。ただし、食事・通院の付き添い・介護といった日常のサポートは制度の対象外である点も理解しておく必要があります。

今、不安に感じる方は、まずは地域包括支援センターや専門窓口に相談してみることが、将来の安心につながる第一歩となるでしょう。自分らしく暮らし続ける未来」は、今の小さなアクションからつくっていけます。

参考資料

村岸 理美