こうして貯金がうまくいきはじめると、不思議と「もっと貯金したい」という気持ちになってきます。残高が増えるのがとてもうれしく感じるんですよね。そんな気持ちが自然と湧き起こってきたタイミングで、「もっと貯金額を増やすには?」と考えてみてください。すると、これまでは苦痛に感じた「貯金額の捻出」も意外と楽しくできるようになるものです。

どこを削れるか、どこを減らすことができるかと考えると意外と見えてこなかったところが見えてくるのです。筆者の場合、貯金が楽しくなってきたのと同時に自分の生活自体を見直すようになり、「もっと飲み会を減らそうかな」とか「コスメや基礎化粧品に使うお金をもっと抑えられないかな」と、自分の中で節約ポイントをいくつかピックアップしてみました。

たとえば飲み会を2回誘われたら1回参加するとか、基礎化粧品は身近な人に聞いたり口コミを見たりして安くていいものを探すとか、タンブラーで飲み物を持ち歩いて自販機でお金を使わないように心がけるなど、1つ1つは小粒ですが自分がストレスを感じずにできることを増やしていきました。

お金の支払先を明確にすること

個人的に一番お金の節約を実感できたのが、自分が普段何気なく払っているお金の支払先を明確にすることでした。さまざまな有料サービスを利用していると、自動引き落としになっているものも結構あります。そういうものをすべて把握するために、スマートフォンの有料サービス登録やクレジットカードの明細、各銀行口座の引き落とし履歴から自動引き落としになっている支払先の情報を収集したのです。

たとえば、筆者の場合いつのまにか有料課金になっていたアプリが1つあり、それを解約して980円、有料動画サービスのNetflix、Hulu、DAZN、Amazon Prime、スカパー!の契約があったのでそのうち3つを解約し、5000円浮くこととなりました。

さらに生命保険の見直しもして、医療保険と定期保険に入っていたものも「若いうちは保険でなく貯蓄で病気を乗り切ろう」と考えて会社の団体保険に加入。お金のことがよくわからないときに不安になって加入したものでしたが、毎月医療保険に5000円、定期保険に1000円ほどかけていたものを、団体保険の掛金数百円に削減。これで5500円ほど浮いたことになります。

こうして目に見える形で削減できると俄然やる気も出てきますよね。一度自分が毎月何にいくら支払っているのかを明確化するのも必要なのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。お金を貯める方法がわからない、お金がなぜ貯まらないのかよくわからない、と言っているうちはなかなかお金は貯まりません。そう言って過ごしているうちに、どんどん時間がなくなっていくのです。まずは自分がやれそうなことを考えて取り組んでみてくださいね。

大塚 ちえ