赤ちゃんに対してだけでなく、母親の個人的なことにもズケズケと土足で踏み込んでくるおばさまも少なくありません。筆者が遭遇したのは、「次は女の子が希望?」と二人目の家族計画のことに触れたり、「ちゃんとおっぱい出てる?」と母乳にまで踏み込んできたりする質問。
筆者も最初に遭遇した時には絶句して言葉が出てきませんでした。上述のようにそれとなく返答することもできますが、筆者はあえて「そういうプライベートな質問は、やめていただけないでしょうか」とキッパリ言うようにしています。無意識でやっているにせよ、見知らぬ相手に対して発するのは失礼な質問であることを、わかってもらうことも大事だと思うからです。
「二人目はまだ?」「夫婦生活はうまくいっているの?」「ミルクではなく母乳でなければダメよ」。昔であれば、もしかしたら許容されていた質問や言葉なのでしょう。もしくは、これまで何も言われなかったために気が付いていないのかもしれません。
しかし、昔であっても今であっても、こうしたプライベートに踏み込む言動は、受け取る側によっては傷ついたり不愉快に感じたりすることには変わりありません。
同じようなことをされて不愉快に感じる人を増やさないためにも、こうした質問に対しては勇気をもって、こちらが感じている違和感を伝えてみることも時には必要ではないかと思うのです。
おばさまはたいてい何も考えずに言っている
こうした赤ちゃんや育児に関する言葉や質問を投げかけるおばさま方は、ほとんどが世間話の流れだったり何気なく話しかけたりしているだけ。筆者が最も言いたいことは、こういう場面に遭遇してもいちいち気にする必要は全くないということ。
当事者としてはモヤモヤ、イライラするかもしれませんが、ただでさえ子育てしにくいと言われる現代社会において、時には心を鈍感にすることも大切でしょう。自分が将来、こうしたおせっかいなおばさまにならないようにという自戒も込めつつ、実際に遭遇したらこうした対応をしてみてはいかがでしょうか。
秋山 悠紀