3. まとめ:NISAやiDeCoで賢く資産形成を

貯蓄3000万円以上を保有している世帯は、決して特別な存在ではありません。

ただし、シニア層は退職金の有無や金額がリタイア後の暮らしに大きく影響するため、ご自身の状況を把握し計画的に資産形成を進めておきたいものです。

物価高が続く中、お金を貯めるのは簡単ではないかもしれません。しかし、一気にまとまったお金をどうにかすることだけが資産形成ではありません。

さまざまな金融商品や税制優遇制度を活用しながら、効率良く資産形成をすることができます。

具体的には「預貯金」「新NISA」「iDeCo」があげられます。

まずは「生活防衛資金」を確保することが重要です。

生活防衛資金が準備できたら、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用して、少額の積立投資を検討してみてはいかがでしょうか。

これらの制度を通じて購入する金融商品は元本割れのリスクがあるものです。しかし、NISAは運用益にかかる約20%が非課税に、iDeCoは前述のとおり3つの税制優遇が適用されます。

可処分所得が増えづらい昨今、こうした制度を活用した節税は、日々の暮らしにも良い影響をもたらすかもしれません。

参考資料

和田 直子