2. 「一気に…」は無理でも、コツコツ「資産形成」を始めよう!

将来のために資産形成を始めたい、でも「何から始めればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。

ここでは、3000万円の壁を越えるためにも欠かせないお金の貯め方を、3つピックアップしてご紹介します。

2.1 元本保証で安心の「預貯金」生活防衛資金の準備が第一歩

まず最初に取り組むべきは、「お金を守る」ことです。銀行預金などの預貯金は元本保証があるため、失業や病気といった急な出費に備える資金(生活防衛資金)として最適です。

目安として、生活費の3〜6カ月分を預貯金で確保しておくと安心です。

ただし、現在のようにインフレ率(物価上昇率)が預金金利を上回る状態が続くと、預貯金だけでは実質的な資産価値が目減りするリスクがあることを理解しておきましょう。そこで、お金を増やすための工夫が必要になります。

2.2 新NISAを活用して「非課税」の恩恵を受けながら資産運用も!

2024年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)は、長期・分散・積立による資産形成を応援する最強の制度です。

最大の魅力は、運用益が非課税になる点です。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら利益を丸ごと自分の資産として受け取れます。新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が用意されており、まずは非課税メリットを享受しながら、”少額”の積立投資から検討してみてはいかがでしょうか。

2.3 「iDeCo」なら3つの「税制優遇」を受けながら強制的に老後資金を準備できる?!

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛け金を拠出し運用する私的年金制度です。最大の魅力は、3つのタイミングで税制優遇を受けられることです。

  • 拠出時: 掛金が全額所得控除の対象になり、現役時代の税金(所得税・住民税)が軽減されます(実質的な手取りアップ)。
  • 運用時: 投資で得た利益が非課税。
  • 受取時: 年金・一時金として受け取る際も一定額まで非課税。

iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、老後資金としてしっかりと区別して運用できるメリットがあります。

積立額も月5000円から始められるため、長い時間を味方につけて効果を最大化したい人に最適です。