3. 【国民年金】平均・個人差・ボリュームゾーン《グラフで丸わかり》
では、国民年金(老齢基礎年金)のみを受け取る場合はどうでしょう。
3.1 【国民年金】平均年金月額(男女全体・男女別)
3.2 【国民年金】平均年金月額(男女全体・男女別)
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
国民年金の平均受給月額は、男女ともに5万円台。厚生年金と比較すると男女差はわずかですね。
【国民年金】の個人差:年金月額階級ごとの受給者数(男女全体)
- 1万円未満:5万8811人
- 1万円以上~2万円未満:24万5852人
- 2万円以上~3万円未満:78万8047人
- 3万円以上~4万円未満:236万5373人
- 4万円以上~5万円未満:431万5062人
- 5万円以上~6万円未満:743万2768人
- 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
- 7万円以上~:227万3098人
【国民年金】年金月額ボリュームゾーン(男女別)
国民年金の年金月額のボリュームゾーンは、男女全体・男女ともに「6万円以上~7万円未満」です。男女全体の約47.8%がこのゾーンに属しており、満額(※2025年度月額6万9308円)に近い金額を受け取っている人が多いことがうかがえます。
4. まとめにかえて
年金受給額のリアルな姿は、公表されている「平均年金月額」だけでは見えません。この記事では、多様な働き方に応じた個人差や、受給者が最も集中するボリュームゾーンを確認してきました。
老後の生活設計を具体的に進めるためには、現役時代の働き方や年金への加入状況が、将来受け取る年金額にダイレクトに繋がるという認識を持つことが大切です。
まずは「ねんきん定期便」などでご自身の年金記録と将来の受給見込額を確認し、ライフプランに合わせた資金準備を始めるきっかけとしてください。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
マネー編集部年金班

