宝くじといえば億単位の当せん金が当たるかもしれないという夢を見せてくれるもの。宝くじファンで頻繁に購入している人もいる反面、「どうせ当たらないでしょ」と全く興味がない人もいるでしょう。買う買わないは別として、そもそも宝くじの仕組みをご存じでしょうか?

宝くじの売上はどこへいくのか?

宝くじの正式名称は「当せん金付証票」といい、総務大臣の許可を得た全国地方自治体のみが発行できるものです。その売上収益の約40%は地方自治体の公共事業に使われるなど、地方財政にとっては大きな収益源の1つなのです。

また、払戻金(当せん金)は「発売総額の5割に相当する額を超えてはならない」と、当せん金付証票法で定められています。つまり、当せん金として払い戻されるのは発売総額の半分ほど。意外と少ないという印象を受ける人が多いのではないでしょうか。

年末ジャンボで1億円を超える当せん金は何本?

実際の当せん金の額と本数はどのくらいか、2018年の「年末ジャンボ宝くじ」(第770回全国自治宝くじ)のケースを見てみましょう。

1等:7億円(24本数)
1等の前後賞:1億5000万円(48本)
1等の組違い賞:10万円(4776本)
2等:1000万円(72本)
3等:100万円(2400本)
4等:10万円(9万6000本)
5等:1万円(48万本)
6等:3000円(480万本)
7等:300円(4800万本)

この回では、1等の7億円と1等の前後賞1億5000万円を合わせた当選本数は72本。1人で重複して当たる場合もあるかもしれませんが、それでも何十人という「億り人」が出る計算になります。

また、宝くじの当せん金には税金がかかりません。ちなみに、競馬、競輪、オートレース、ボートレース等いわゆる公営ギャンブルの払戻金は、一時所得として確定申告が必要になる場合があるとされています。

宝くじの売上はどのくらい減少している?