しかし総務省の集計によると、宝くじの売上はピークだった2005年度実績から12年で約▲3割減に。昨年度(2017年度)の売上額は7,866億円(対前期比▲6.9%減)にとどまり、20年ぶりに8,000億円を割り込んだとのことです。
その背景として、主な購入層が年金生活になり、宝くじなどに自由に使えるお金が減ったのではないかという報道がありました。その一方では、若年層が宝くじを買わなくなっているという見方もあります。
宝くじとの単純比較はできませんが、より若い層に人気がある「スポーツ振興くじ」(通称:サッカーくじ、toto等)の売上は堅調さを維持しています。2016年度の売上額は過去最高(約1,118億円)で、2017年度は小幅減(同▲3%減)となったものの、5年連続の1,000億円超えを達成しました。
いずれにしても、このまま宝くじの販売減が続けば地方財源にも大きな影響を与えかねないので、今後の動向が気になるところです。
宝くじは理屈ではなく夢を買うもの?
そんな中、2018年10月から宝くじの公式サイトで「ジャンボ宝くじ」のインターネット販売が開始されました(注)。ただし、登録したクレジットカードによる決済になりますが、この試みが販売低迷の打開につながるのでしょうか。
宝くじの楽しみは「もしかしたら宝くじを買うだけでお金持ちになれるかもしれない」と「ワクワクできる」ことでしょう。数百円でワクワクできる宝くじは、たとえ低い確率であったとしても、実際に当たる人もいるわけですし、買わなければ当選することはありません。「夢を買うもの」として楽しんではいかがでしょうか。
注:ロトやナンバーズは既に実施済み。また、みずほ銀行では自行に口座を持つ人限定でジャンボその他の宝くじを販売していた。
LIMO編集部