「ソニー半導体の時代がやってきたと思えてならない。世界初の本格的トランジスタラジオを作り上げたソニーのDNAはやはり半導体にある。
この数年間で2兆円を超える投資も予想され、ニッポン半導体のリード役に躍り出るだろう。得意とするCMOSイメージセンサーはフォトダイオード、フォトカプラ、マイコン、メモリーなどのデバイス売り上げも喚起するわけで、只事ではない状況に入ってきた」
こう語るのは証券業界の著名アナリストの1人だ。
確かにソニーの画像半導体となるCMOSイメージセンサーはもはやダントツで世界首位となっており、18年は51%のシェア(金額ベース、テクノシステムリサーチ調べ)を有しているものとみられる。
監視カメラと車載で膨大な需要
中国は社会信用システムに20兆円を投資するといわれ、その中核として中国全土にカメラネットワーク導入を進めている。
現在1億台くらいである監視カメラを何と6億台まで持っていくのだが、そのほとんどにソニーのCMOSイメージセンサーが使われるといわれている。