他デバイスの売り上げにも貢献

CMOSイメージセンサーは、フォトダイオード、フォトカプラ、マイコン、メモリーなど多くの半導体を集積するものであり、ソニーが持っていないデバイスは外部から購入している。

例えばフォトカプラは東芝から、DRAMはマイクロンから買っているが、先ごろソニー内部にメモリー事業部も新設し、抵抗変化型のメモリーReRAMの開発にも着手した。

現在苦境に陥っているルネサスのマイコンも今後採用に動くかもしれない。東芝へのメモリー生産の本格委託も期待される。

こうなれば、ソニー半導体はまさにニッポンの核弾頭であり、救世主となっていくのかもしれない。

そして重要な点として、作っても作っても足りないCMOSイメージセンサーの価格は急落するメモリーとは異なり、1個1.7ドル前後(1300万画素)でこの1年間全く価格が下がっていないのだ。

産業タイムズ社 社長 泉谷 渉