核家族・ワンオペ育児・共働きと、子育てをめぐる環境が激変した現代。育児に関しても科学的なデータが解明されることが増えてきました。それでも「昔のように大家族が良い」「ネットに頼るのはよくない」という意見もありますが、一概にそうとも言えない場面もあります。

1歳~小学生までの3児を育てる筆者は、以下のような場面で育児でネットが役立つと実感しています。

育児でネットに助けられる4つの場面

ネットが普及した現代では、育児においてネットに助けられる場面も増えてきました。特に以下の4つの場面では、ネットに助けられるという人も少なくないでしょう。

1. 生後半年以内の夜間授乳

SNSや口コミサイトに特に助けられるのが、生後半年以内の「頻回な夜間授乳中」です。

個人差がありますが、生後半年以内の頻回授乳期は夜21時に寝ても23時、1時、3時、5時には起き、オムツを替え、授乳し、寝かしつけをする毎日。暗闇の中1人でお世話をするのは孤独ですし、十分に睡眠がとれず大変な時期です。

周囲には、この大変さを分かち合える人はいません。夫を起こすわけにもいかないですし、そもそも同じ経験をしなければ、大変さもなかなか伝わらないもの。生後半年だとあまり外出もできないので、ママ友とも知り合えません。

そんな時に役立つのがSNSです。「今夜も授乳中。皆さんお疲れ様~」「もう2時間はユラユラしてるのに寝ない~」などのコメント読んでいると、「今この時、見知らぬ誰かが一緒に起きて夜間授乳をしている」と元気をもらえることも。「1人じゃない。自分も頑張ろう」と思えるのです。

2. 病気や発達、成長の体験談

子育てをしていると、発達や病気、成長などにおいて、ちょっとしたことでも不安になるもの。子どもの健康や発達に関わることですから、まずは医療機関など専門家にきちんと相談することが大切です。

ただ専門家に相談するまでもない小さな悩みだったり、「他にも同じ経験をしている人の体験談が知りたい」ということもあります。ネット上で様々な体験談を読んでいると、「同じ経験をしても頑張っている人がいる」と、気持ちが楽になることも。

「自分はつらいと思っていたけれど、この人は前向きに捉えている」と新たな視点を得られることもあります。

3. ”女性が頑張るべき”思考からの解放

核家族・共働きが当たり前となった現代でも、「仕事・家事・育児は全て女性が担うべき」という価値観は根強いものです。特に夫や祖父母世代から「仕事をしたいなんてワガママ」「料理は手作り、部屋はきれいに、洗濯物は太陽の光に当てて丁寧な家事を」と、いまだに求められることも珍しくはありません。

一方で、ネットでは「共働きは当たり前」「家電や調理キットに頼ろう」「時短のすすめ」「女性だけ頑張るのはおかしい」という時代に合わせた記事が多く見られます。

時代の流れが変わり、価値観が変化する場合、リアルよりもこういった記事の方が先に変化するものです。これらの記事を参考にし、「完璧主義を止めて力を抜こう」「周囲に言われるよりも自分らしい生活の仕方を模索しよう」と自分の頭で考えることができます。

4. 転勤族の園・医者探し