3. 保険料は天引きされるお金のひとつ

シニア世代が受け取る年金からは、一定の条件を満たす場合、税金や社会保険料が天引きされて支給されます。後期高齢者医療保険料もそのひとつです。

年金から保険料や税金を天引きすることで、年金受給者の方は個別に保険料や税金を金融機関等に納めに行く手間がなくなり、市区町村は個別に徴収する管理コストを削減することができます

年金から天引きされるのは、次に挙げる税金と社会保険料です。

  • 介護保険料
  • 国民健康保険料、後期高齢者医療保険料
  • 個人住民税および森林環境税
  • 所得税および復興特別所得税

年金額(厚生年金の平均受給額は約14万円、国民年金の平均受給額は約6万円)から、保険料だけでも1万円近い金額が引かれることになります。

上記のように、保険料の他にも、介護保険料や税金も支払う必要があるので、高齢者にとっては社会保険料の負担は決して軽くないと言えるかもしれません。

4. まとめにかえて

今回の記事では、後期高齢者医療保険制度の概要と、各地域の後期高齢者医療保険料額についてお伝えしました。

医療保険制度は国民が支払う保険料などによって支えられている制度です。制度の持続性については、少子化や拠出金の増大などによって、赤字見通しの保険組合も少なくありません。

日本が誇る国民皆保険制度が永続的に続くよう、運営が健全になされることを期待したいものです。

参考資料