2. 年金生活者支援給付金はいくらもらえる？
年金生活者支援給付金は、現在受給している年金と同じ日・同じ口座に振り込まれるようになっています。年金と同様、毎年の経済状況に応じて支給額が見直されており、給付金の基準額は次のとおりです。
【令和7年4月分からの年金生活者支援給付金の月額給付基準額】
- 老齢年金生活者支援給付金：5450円
- 障害年金生活者支援給付金：1級 6813円／2級 5450円
- 遺族年金生活者支援給付金：5450円
2025年度は物価や賃金の上昇を受けて前年度比で2.7％増額され、老齢年金生活者支援給付金では140円、障害年金生活者支援給付金では1級が175円、2級が140円、遺族年金生活者支援給付金も140円の増額となっています。
また、年金と同じように、本給付金は2カ月分を受け取る仕組みなので、例えば老齢年金生活者支援給付金の場合、月の基準額は5450円なので、計算上は1回の受取額は1万900円になります。※実際の金額は個人によって異なります。
3. 年金生活者支援給付金の平均額は？
では、年金生活者支援給付金の実際の受取額はいくらなのでしょうか。厚生労働省の資料「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、平均給付金額（令和6年3月時点）を確認してみましょう。
- 老齢年金生活者支援給付金：4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付金：2116円（※）
- 障害年金生活者支援給付金：5555円
- 遺族年金生活者支援給付金：5057円
実際に受け取る金額の違いは、生活者支援給付金の計算方法から生じます。
たとえば、老齢年金生活者支援給付金は、保険料の納付済み期間・免除期間が、障害年金生活者支援給付金は等級・扶養親族数が、遺族年金生活者支援給付金も扶養親族数が関係しています。計算方法については後述します。
※補足的老齢年金生活者支援給付金･･･給付金を受けたことによって、受給者の所得が受給していない人より高くなってしまうという逆転現象を防ぐための給付金
