2019年3月8日に行われた、株式会社エイチーム2019年7月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料
スピーカー:株式会社エイチーム 代表取締役社長 林高生 氏
エイチームはインターネットを軸に事業を行う総合IT企業です
林高生氏:本日はお忙しい中、エイチームの第2四半期決算説明会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。では、早速始めさせていただきたいと思います。
これが、今期から我々が発表させていただいている内容です。今までエイチームというと、ゲーム会社という印象が強かったのですが、我々はインターネット総合企業ですということを表したページになっております。
エイチームの提供サービス
3ページ目が、我々が提供しておりますサービスのロゴ一覧になりますが、前回に比べると、また少し新しく増えております。
FY2019 Q2 会計期間決算サマリー(2018.11-2019.01)
会計期間決算サマリーです。全社といたしましては、Y/Y(前年比)で増収減益、Q/Q(前期比)で増収増益です。売上高は95億9,700万円、営業利益は6億9,200万円、当期純利益は4億8,400万円という結果になっております。
各セグメントの構成といたしましては、ライフスタイルサポートが54.1パーセントになりまして、セグメント売上は51億9,100万円。Y/Yで120パーセントの伸びと、上期は順調に推移したかなと思っております。
エンターテインメントは、構成比率が41.7パーセントで、Y/Yが減収減益、Q/Qが増収増益です。セグメント売上は40億500万円で、セグメント利益は6億1,000万円という結果となっております。
ECは、構成比が4.2パーセントで、Y/Y、Q/Qともに減収です。セグメント売上は4億円で、セグメント利益はマイナス6,700万円という結果になっております。
連結業績の推移及びFY2019業績予想の進捗率
業績予想に対する進捗率になります。この期から、資料の進捗率をわかりやすく色分けしております。グラフの上の濃い赤の部分が下期の結果、下のピンクの部分が上期です。我々は下期偏重ということで、その進捗率が実態と伴ってわかりやすいようにということで、こういうかたちにさせていただいております。
売上高の進捗率は、46.3パーセントとなっております。営業利益の進捗率は29.4パーセントとなっております。我々は通年で見ますと、上期に3割ぐらい、下期に7割ぐらいの利益を出してきているということで、2018年が、いろいろとよいことがありましてこういう結果になっておりますが、だいたいそのような比率になっております。
連結四半期業績の推移
四半期ごとの業績の推移となります。売上高といたしましては、第3四半期を除きますと、四半期では過去最高の数字となっております。
セグメント別広告宣伝費の四半期推移
我々は、どんどん新しくサービスを展開していくということで、それに伴って事業ごとの宣伝広告費が上がっている状況になります。ここに書いてありますとおり、ライフスタイルサポートは繁忙期に向けてプロモーションを強化。エンタメは年末年始のイベントにより、増加という結果となっております。
セグメント別人員数の四半期推移
12ページ目が、セグメント別の人員数の推移となります。各セグメントでそれぞれ人数が増えておりまして、ECだけが1名減少という状況です。
貸借対照表
13ページ目ですが、借入金を返済しまして、有利子負債がゼロになりました。
ライフスタイルサポート事業 四半期業績の推移
15ページ目から、セグメント別のご説明になります。各サブセグメントが総じて好調に推移し、Y/Y(前年比)で売上高が大幅に増加して、Y/Yで20パーセントの伸びを出しております。
ただし、利益としましては、今期の冒頭にお話ししましたとおり、複数の新規サービスを立ち上げるということで、そちらの人件費または宣伝広告費の増加に伴って下がっております。
ライフスタイルサポート事業 サブセグメント別四半期推移
16ページ目が、サブセグメント別の売上の推移です。全サービスで、Y/Y(前年比)では伸びておりますが、Q/Q(前期比)に関しましては、ブライダル関連と金融メディアが季節要因により減少しております。ここから、第3四半期は例年どおり高い伸びを示すと予想しております。
ライフスタイルサポート事業 主なKPIの四半期推移
17ページ目が、利用件数・ARPU・CPAの推移となっております。ARPUが赤い折れ線グラフですが、下がっております。これは、比較的ARPUの高いブライダルと金融メディアの件数が下がったからです。サービス全体の利用者数は、引き続き順調に伸びております。
右側のグラフが粗利額・粗利率ですが、新規サービスを展開して獲得コストも高めている中では、全体的に順調に粗利を確保できているのかなという状況だ思います。
エンターテインメント事業 四半期推移の業績
18ページ目は、エンターテインメント事業の四半期業績の推移となります。第1四半期の時もお話ししたとおり、新しく立ち上がるスタリラが、第2四半期はフルで売上寄与ということで、Q/Q(前期比)の伸びが23.5パーセントという状況になっております。利益に関しましては、立ち上げ時のプロモーションコストがかかっておりますので、Y/Y(前年比)で見た時には低くなっています。
エンターテインメント事業 海外売上の四半期推移
19ページ目が、海外売上の四半期推移になります。まだスタリラが海外展開できていませんので比率としては下がっておりますが、こちらも近いうちに海外配信が決定しており、また海外の売上が伸びていくと思っております。
EC事業 四半期業績の推移
20ページ目がEC事業です。こちらの四半期業績の推移ですが、以前にも説明させていただいたとおり、物流のオペレーション、運営の最適化など、もう1回体制の立て直しを図るということで、無理には売らず、できる範囲での受注をこなしていった結果、Y/Y(前年比)での売上が下がっています。ここから体制を強化して、通期でなんとか前年と同じくらいまで持っていくのが狙いでございます。
セグメント別トピックス①
続きまして22ページ目は、セグメント別トピックスです。これも以前にご説明させていただいたとおり、全社におきまして、株式会社エイチームフィナジーを設立しております。
今まで株式会社ライフスタイルで行っておりました金融メディア事業をこちらに移管して、もっとスピード重視でやっていくという目的で設立しております。ただし、営業自体は2019年5月1日からを予定しております。
ライフスタイルサポートに関しましては、Lalune(ラルーン)が、App Annie Top Publisher Awards 2018の(日本ヘルス&フィットネスアプリ)月間アクティブユーザー数ランキングで、第3位にランクインしております。Laluneも、リリースしてだいぶ年月が経ちましたが、新規の入会数も順調に増えておりまして、アクティブユーザーさんもどんどん増えている状況になっております。
セグメント別トピックス②
23ページ目は、トヨタ自動車さまが発表されました「TOYOTA NEXT」というビジネスコンクール……コンクールとはまた違いますが、社外のベンチャーとの取り組みを始めました。
「くるまDELI」が、正式に我々のサービス「remobii」して本格スタートしております。スマートフォンで簡単に中古車を購入できるサービスです。
セグメント別トピックス③
24ページ目は、ブライダル関連のサービスになります。「HIMARI」というサービスで、業界初になるのですが、今まで結婚式をやらない層……我々はナシ婚層と呼んでいますが、例えば費用面の心配や、もっとスピーディに結婚式を挙げたいといったナシ婚層の方々のニーズと、式場さん側の慢性的なプランナーさん不足の解消を図るために、新たに立ち上げるサービスになります。
スライドに書いてありますとおり、旅館やホテルを予約するように、各式場さんの空き日と、自己負担がいくらかという項目で検索して、仮予約ができます。その後、式場さんに行って打ち合わせをして、式を迎えるというサービスになります。
我々は「ハナユメ」というサービスを展開していますが、そこでは出会うことができなかったお客さまの掘り起こしであったり、また我々は東名阪と福岡でサービスを展開しておりますが、それ以外のエリアの式場さんへの営業活動も、これで進んでいくのではないかと期待しております。
セグメント別トピックス④
25ページ目は、こちらも準備中のサービスになりますが、「Qiita Jobs」というサービスです。2017年12月に我々がジョインさせていただいた、Increments株式会社が展開している「Qiita」は技術者の情報共有サイトですが、それをベースにしたエンジニア向けの転職支援サービスになります。
この特徴としましては、今までエンジニアは、その企業さんに対して転職するというものでしたが、「Qiita Jobs」では、各企業さんの中のプロジェクトチームに直接転職相談することができるというものです。
エンジニアにとっては、その転職先の企業さんも重要なのですが、どのプロダクトに関わるのかというところもすごく気にされています。かつ、企業さんからすると、そのエンジニアの技術力が本物かどうかを測るのが難しかったわけです。
しかし、エンジニアさんの投稿記事を見れば、その人の実力がある程度わかるということで、お互いの不安を解消することにつながるのではないかと期待しております。
また、ほかのサービスと違って、エンジニアを獲得するためのコストがかかりませんので、そこが我々の競争優位性につながるのではないかと期待しております。現在は、約80社さんの申し込みがありまして、エンジニアとしては約800名ほどの事前登録が行われております。
セグメント別トピックス⑤
エンターテインメントにつきましては、こういったプロモーション活動を行っております。かつてのライバルであった「ログレス」と「ユニゾン」のコラボということで、いい関係性が築けたかなと思っております。
以上が、私からのご説明になります。