2. 受けたことがあるハラスメントの1位は「パワハラ」で90%

では、実際にどのようなハラスメントが行われているのでしょうか?

1位は「パワハラ」で90%と高い数値となりました。多くの人が職場でのパワハラに悩んでいることが浮き彫りになっています。

また、年代別で「セクハラ」と回答した人をみると、20代が36%なのに対し、40代以上は17%と低い数値に。男女別では、男性は「パワハラ」と回答した方が女性より高く(男性:96%、女性:84%)、女性は「セクハラ」と回答した人が高い(男性:5%、女性:41%)結果となりました。

具体的なエピソードとして、「パワハラ」のケースは以下です。

  • 昼夜問わず電話がかかってくる。電話に出なければ、なぜ電話に出ないんだと叱られる。(20代男性)
  • 上司から「残業が多いのはお前が能力不足だからだ」と全員の前で叱責された。(20代女性)
  • 経営者の意にそぐわない発言をすると怒鳴られた。従業員がほぼ全員反対しているにもかかわらず、強制的に始業時間を早められた。(30代女性)

また、「セクハラ」と回答した人の実例は以下となりました。

  • 「ショートカットだとモテないから伸ばしたほうがいいよ」など容姿に関して言及される。(20代女性)
  • ストーカー被害にあった。出社前後で立ち寄る所で待ち伏せされた。(30代女性)
  • 上司がプライベートの予定を何度も聞いてくる。声が可愛いと職場で言われ不快だった。(30代女性)
  • 「女はクリスマスケーキと同じで25までに売れないと売れ残る」といった発言があった。(40代女性)
  • 飲み会で異性の幹部の隣に座ることやお酌を強要された。(40代女性)

さらに、「カスハラ」としては「電話で怒鳴られた後、今から行くから待ってろと脅された。(30代女性)」という声や、「マタハラ」では「妊娠したことを上司に伝えたら『立場も考えず無責任だ』と叱責された。(40代女性)」というケースも。

職場では、さまざまなハラスメントに悩んでいる人がいるようです。