一方で、3000万円以上の金融資産を持つ世帯が18.6%あり、平均を計算する際に、一部の人の貯蓄額が平均値に大きな影響を与えてしまっている結果、歪みが生じていることが分かります。

そうした影響を除いて、いわゆる「真ん中」を知りたい場合には、中央値をみることも重要でしょう。

60代はどのような資産運用をすればよいのか

さて、60代の場合、住宅ローンや教育費への支出が完了し資金面で余裕が出てくる世代です。

また、定年を控えている、もしくはすでに定年退職をしており、老後のために手元資金を運用していかなければいけない世代でもあります。

事前に貯蓄を多めにしておきたいところですが、すでに60代に達している場合にはどうすればよいのでしょうか。

できるだけ仕事を続ける

一つ目は、資産運用に回せる資金を減らさないために、仕事を続けられるのであれば続けられるに越したことはありません。定年退職後も積極的に就職活動するというのは検討に値する選択肢です。

また、定年退職までに、貯蓄は十分してきたという方は、資産運用の内容を吟味すべきでしょう。貯蓄性保険としてあげられる終身保険などに加入している方も多いかと思います。必要なくなった保険内容である場合には、解約をして解約返戻金を手にして、資産運用に活用するという手もあります。