3. 厚生年金「30万円(月額15万円)」以上もらっている人はどのくらいいる?
厚生労働省年金局の公表データによると、厚生年金の受給権者のうち、月額15万円以上を受け取っている人は約47.6%。全体のほぼ半数が、この「月15万円以上」の層に属しています。
ただし、この金額は額面(支給額)ベースであり、実際に手元に入る金額ではありません。
年金からは、所得税・住民税・介護保険料・後期高齢者医療保険料といった公的負担が天引きされるため、実際の手取りは額面より数千円から1万円以上少なくなるのが一般的です。
さらに、差し引かれる金額は所得や扶養状況、介護保険料の段階区分によっても異なります。
そのため、同じ支給額であっても「手取り額が人によって違う」点には注意が必要です。
正確な受取額を把握したい場合は、日本年金機構が毎年送付する「年金振込通知書」を確認するほか、オンラインサービスの「ねんきんネット」を活用するのが確実です。
