2. 強い勢いで一段上のステージへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月中旬にローソク足の実体が200日移動平均線を抜けたことで、25日線、75日線とともに主要な移動平均線を上抜けました。その後はこれらの移動平均線に下値をサポートされるように上昇し、10月31日には5万2411円の高値引けとなりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は力強い上昇トレンドになっています。主要な移動平均線が上昇しさらに扇型に開いています。ローソク足の実体が移動平均線から大きく離れようとしています。一方で乖離率が高くなるということは「買われ過ぎ」と過熱感が高まっていることにほかなりません。急に調整が入ることもあるので注意したいところです。その場合の下値メドは心理的節目となる5万円になるでしょう。ただし、5万円に近づくと押し目買いが入る可能性もあります。陽線が続いていることからなかなか入るタイミングが難しいところですが、チャンスを捉えたいところです。

チャートの形は力強い上昇トレンドになっています。一方で急に調整が入ることもあるので注意したいところです。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃