明日から師走に入り、2025年も残すところあとわずかとなりました。

来年の目標設定やキャリア戦略を考えるうえで、ご自身の収入を客観的に見直している方も多いのではないでしょうか。

国税庁が公表した「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は過去最高の478万円となっています。

実は、この「478万円」は非正規社員を含む水準であり、正社員に限定すると500万円を超えるのが実情です。

本記事では、「雇用形態別の平均年収」を男女別で詳しくご紹介します。

年代別の「ひと月の食費」平均や、「20歳代~70歳以上」の平均年収を男女別で解説しますので、今後のキャリアや家計について考える際の参考にご覧ください。

1. 【年代別】「ひと月の食費」平均はいくら?

家計管理の中でも、日常的に意識しやすく、工夫次第で節約しやすい支出のひとつが「食費」かもしれません。

ここで総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)」をもとに、二人以上世帯のひと月の食費の平均を見てみましょう。

全体平均 7万5258円

  • ~29歳 5万2413円
  • 30~39歳 6万9433円
  • 40~49歳 7万9900円
  • 50~59歳 8万1051円
  • 60~64歳 7万9831円
  • 65~69歳 7万7405円
  • 70~74歳 7万4322円
  • 75~79歳 6万8274円
  • 80~84歳 6万6257円
  • 85歳~ 6万3347円

二人以上世帯のひと月の食費平均は、50歳代がピークで約8万円。その後60歳以降は徐々に下がり、85歳以上では6万3347円に落ち着きます。

食費は家族の年齢やライフステージにより大きく変動するものですが、所得が低めの世帯では「家計に占める食費の割合(エンゲル係数)」が大きくなりがちです。

物価上昇が続く今、食料品の値動きを観察しながら、食生活や家計全体を上手に管理していけたらよいですね。

次は、国税庁の最新データをもとに「日本の平均年収」について見ていきます。

2. 【最新データを見る】日本の平均年収は「478万円」に上昇!

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は478万円となっています。

最新の日本の平均年収2/3

最新の日本の平均年収

出所:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

この30年間、日本の平均年収はほとんど横ばいでしたが、最低賃金の引き上げなどを背景に、近年はわずかに改善傾向が見られ、平成9年の平均年収「467万円」を上回る水準となりました。

ただし、この数値には非正規雇用も含まれています。

次章では、正社員と非正規社員に分けて詳しく見ていきます。

3. 「正社員」と「非正規社員」の平均年収はいくら?

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、正社員の平均年収は545万円、非正規社員の平均年収は206万円という結果でした。

続いて、男女別の状況も確認していきましょう。

3.1 【男女別】正社員(正職員)の平均年収を見る

  • 男性:609万円
  • 女性:430万円

3.2 【男女別】正社員(正職員)以外の平均年収を見る

  • 男性:271万円
  • 女性:174万円

男性では、正社員の平均年収が609万円となっています。

また、正社員・非正規社員を合わせた平均年収は、男性587万円、女性333万円という結果でした。

年収は年齢によっても大きく変動するため、次章では、年齢ごとの平均年収を男女別に確認していきましょう。

4. 【年代別】「20歳代~70歳以上」の平均年収を男女別でチェック

国税庁の同資料より、20歳代~70歳以上の年齢別・年収を男女別に見ていきましょう。

【年代別】「20歳代~70歳以上」の平均年収をチェック3/3

【年代別】「20歳代~70歳以上」の平均年収をチェック

出所:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

4.1 【男性】「20歳代~70歳以上」の年収一覧

  • 20〜24歳:295万円
  • 25〜29歳:438万円
  • 30〜34歳:512万円
  • 35〜39歳:574万円
  • 40〜44歳:630万円
  • 45〜49歳:663万円
  • 50〜54歳:709万円
  • 55〜59歳:735万円
  • 60〜64歳:604万円
  • 65〜69歳:472万円
  • 70歳以上:380万円

4.2 【女性】「20歳代~70歳以上」の年収一覧

  • 20〜24歳:258万円
  • 25〜29歳:370万円
  • 30〜34歳:362万円
  • 35〜39歳:351万円
  • 40〜44歳:359万円
  • 45〜49歳:369万円
  • 50〜54歳:363万円
  • 55〜59歳:356万円
  • 60〜64歳:294万円
  • 65〜69歳:240万円
  • 70歳以上:209万円

4.3 【全体】「20歳代~70歳以上」の年収一覧

  • 20〜24歳:277万円
  • 25〜29歳:407万円
  • 30〜34歳:449万円
  • 35〜39歳:482万円
  • 40〜44歳:516万円
  • 45〜49歳:540万円
  • 50〜54歳:559万円
  • 55〜59歳:572万円
  • 60〜64歳:473万円
  • 65〜69歳:370万円
  • 70歳以上:305万円

男性は、30〜34歳の段階で平均年収が500万円を超え、50歳代になると700万円台に達します。

一方で、女性のピークは25〜29歳の約370万円で、その後も300万円台で推移しています。

これは、結婚や出産などライフステージの変化に合わせて、扶養内パートなどを選択する人が多いことが大きく影響していると考えられます。

5. 正社員の「年収中央値」はいくら?

平均年収については「中央値を知りたい」という声も多く聞かれます。

転職サービスdodaが発表した「正社員の年収中央値は?男女別・年齢別・都道府県別にも解説 平均年収ランキング【最新版】」のデータを参考に、正社員の年収中央値も確認してみましょう。

同資料によると、日本の正社員の年収平均は426万円、中央値は380万円でした。

5.1 男女別の「年収平均値」と「年収中央値」をチェック

  • 男性の年収平均値:481万円
  • 男性の年収中央値:420万円
  • 女性の年収平均値:366万円
  • 女性の年収中央値:340万円

平均値は極端に高い人や低い人の影響を受けやすい指標ですが、年収に関しては平均と中央値の差はそれほど大きくありません。

また、年代別に区分すると結果は次のとおりです。

5.2 【20歳代】年収平均値と年収中央値はいくら?

  • 年収平均値(全体):360万円
  • 年収平均値(男性):385万円
  • 年収平均値(女性):337万円
  • 年収中央値(全体):345万円
  • 年収中央値(男性):360万円
  • 年収中央値(女性):300万円

5.3 【30歳代】年収平均値と年収中央値はいくら?

  • 年収平均値(全体):451万円
  • 年収平均値(男性):504万円
  • 年収平均値(女性):390万円
  • 年収中央値(全体):400万円
  • 年収中央値(男性):462万円
  • 年収中央値(女性):359万円

5.4 【40歳代】年収平均値と年収中央値はいくら?

  • 年収平均値(全体):519万円
  • 年収平均値(男性):601万円
  • 年収平均値(女性):420万円
  • 年収中央値(全体):450万円
  • 年収中央値(男性):550万円
  • 年収中央値(女性):380万円

5.5 【50歳代】年収平均値と年収中央値はいくら?

  • 年収平均値(全体):607万円
  • 年収平均値(男性):680万円
  • 年収平均値(女性):442万円
  • 年収中央値(全体):500万円
  • 年収中央値(男性):600万円
  • 年収中央値(女性):390万円

6. まとめ

今回は、最新の国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」から、日本の平均年収について、男女別・年代別に解説していきました。

正社員の平均年収を見ると、男性は609万円、女性は430万円と大きな差があることが明らかになりました。

年齢別に見ても、男性は50歳代で700万円台に達する一方で、女性の平均年収は25〜29歳がもっとも高く、その後は300万円台で推移しており、ライフイベントなどによる影響を受けていることが考えられます。

これらの多様なデータから、日本の「平均年収」は一括りにできず、雇用形態や性別、年齢などによって大きな格差があることがお分かりいただけたかと思います。

この記事が、家計やライフスタイルについて見つめ直すきっかけになれば幸いです。

参考資料

菅原 美優