2. 厚生年金保険料が決まる仕組み

厚生年金保険料は、毎月の報酬を一定額で区分した「標準報酬月額」をもとに決定されます。現在の標準報酬月額は、1等級(8万8000円)から32等級(65万円)までの32等級に分かれています。

標準報酬月額には、給与だけでなくさまざまなお金が含まれます。主なものは以下のとおりです。

  • 基本給
  • 時間外手当・深夜手当・休日手当
  • 役職手当
  • 家族手当
  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 宿舎費
  • 食事代の現物給与
    など

これらすべてを合計して「報酬」と扱い、保険料を計算していきます。

保険料額の計算式は、以下のとおりです。

  • 厚生年金保険料=標準報酬月額×保険料率18.3%

なお、厚生年金保険料は、事業主と労働者で折半して納めるお金です。そのため、実際に私たちが負担する金額は、標準報酬月額の9.15%になります。

次章では、保険料が見直されるタイミングを解説します。