2. 対処法①:生命保険会社に再発行申請する

対処法の1つ目は、加入している生命保険会社に再発行を依頼することです。

生命保険会社は、毎年10月頃から翌年3月頃までにかけて再発行を受け付けてくれるのが一般的です。再発行の申請方法は生命保険会社によって異なりますが、主な方法は次の3つです。

  • 電話申請:コールセンターなどに電話連絡して再発行を依頼
  • 担当者に連絡:保険加入時の担当者またはアフターフォロー担当者に再発行依頼
  • インターネット申請:ご契約者専用サイト(マイページ)などで再発行申請

電話申請や担当者への再発行依頼の場合、郵送や担当者のお届けとなるため一定の時間がかかります。

年末調整直前に再発行しても間に合わないケースもあるため、時間に余裕を持った対応が必要です。

一方、インターネット申請の場合、即時にデータなどで再発行してもらえる可能性もあります。

3. 対処法②:マイナポータル連携サービスを利用して控除証明書データを取得する

近年、年末調整や確定申告の手続きにおいて電子データの活用が進んでいます。マイナポータル連携サービスを利用して、控除証明書の電子データも取得できるようになりました。

勤務先が対応していれば、紙面の控除証明書の代わりに電子データを勤務先に送信することも可能です。対応していない場合は、国税庁の「QRコード付証明書等作成システム」を利用してQRコード付きのPDFに変換し自分で印刷して会社に提出します。

QRコード付証明書等作成システムで作成できる帳票

QRコード付証明書等作成システムとは

出所:国税庁「QRコード付証明書等作成システムについて」

ここまでは、生命保険料控除証明書を紛失したときの対処法について解説しました。次章では、生命保険料控除の仕組みと生命保険料控除で安くなる税金について解説します。