3. 年金受給額を増やす方法

厚生年金や国民年金は老後の生活を支える大切な収入なので、できるだけ高額を受給したいものです。受給額を増やすには次のような方法があります。

3.1 国民年金を増やす方法

  • 保険料の未納月を追納する
  • 付加保険料を納付する

国民年金の保険料に未納分がある場合、過去10年以内のものであれば追納できます。

追納することで将来の受給額を増やせるため、未納分がないか確認しましょう。

また、通常の保険料に月額400円の付加保険料を上乗せして納付することで、「200円×付加保険料を納めた月数」分の年金額を増やせます。

3.2 厚生年金を増やす方法

  • 年収アップを図る
  • 扶養を抜けて厚生年金保険に加入する
  • 定年退職後も働く

現在、厚生年金保険に加入して働いている会社員や公務員などは、今よりも年収を増やすと、将来の厚生年金受給額の増額が期待できます。

スキルアップして昇給を狙ったり、好条件の求人に転職したりする方法があります。

また、配偶者の扶養の範囲内で働いている人は、扶養を抜けて自分で厚生年金保険に加入すると、国民年金と厚生年金の両方を受給できるようになります。

ただし、保険料の納付負担が増えることなどで世帯収入が減る可能性があるため、厚生年金への加入は慎重に検討しましょう。

ほかにも、定年退職後も厚生年金に加入して働くことで、受給額を増やすことが可能です。

4. まとめ

厚生年金と国民年金の合計額が「10万円未満の人」と「20万円以上の人」とでは、10万円未満の人の方が5%ほど多いことがわかりました。

また、国民年金のみを受給している人の数を足すと、10万円未満の人はさらに増加すると考えられます。

厚生年金や国民年金は、老後の生活費を支える大切な収入源です。

できるだけ多く受給できるように、本記事でご紹介した増額する方法を参考にし、少しでも増額できるよう対策をとることをおすすめします。

参考資料

木内 菜穂子