2. 【年率4%で運用】積立投資「毎月3万円」15年間でどれくらい増える?

40歳代~50歳代になると、老後に対する意識がより強くなるのではないでしょうか。

ここでは、50歳から65歳までの15年間、NISAで月々3万円を積み立て、それが年率4%で順調に増えていくと仮定してシミュレーションしていきます。

つみたてシミュレーション

つみたてシミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

  • 積立元本: 3万円 × 12カ月 × 15年 = 540万円
  • 15年後の資産総額: 734万円
  • 運用によって得られた利益: 734万円 -540万円 = 194万円

この計算通りに進んだ場合、ご自身で積み立てた540万円が、約190万円の利益を生み出すことになります。

当然、これは未来を約束するものではなく、投資である以上、時には元本を下回るリスクもあります。

それでも、長い時間を味方につけ、投資先を一つに絞らず、コツコツと積み立てを続けることは、リスクと上手につきあいながらリターンを目指すための賢明なアプローチと言えるでしょう。

3. まとめ

この記事では20歳代から70歳代の年代別の貯蓄額を、単身世帯と二人以上世帯の世帯構造別に確認しました。

貯蓄事情は世帯によって異なるものです。年収の高さがダイレクトに貯蓄額に比例するものでもありません。

また、昨今の物価高騰は家計を直撃しており、「貯蓄が難しくなった」「資産を取り崩している」という世帯は増えていることでしょう。

しかし、どのような状況にあっても、公的年金の不確実性や高齢期の生活費を考えると、現役世代にとって老後資金の準備は避けて通れない大切な課題です。

資産形成は毎月コツコツ行うことが成功のカギとなります。少額でも、いまできることから1つずつ動きだしましょう。

参考資料

和田 直子