3. 介護保険料の支払いが厳しいと感じたら
65歳以上の介護保険料は、老齢年金を年間18万円受給している場合に年金から天引きされます。しかし、天引き対象でない人などは、日々の生活で手一杯で保険料の支払いが難しい人もいるでしょう。
そうした人は、一度住んでいる市区町村の窓口で相談してみるとよいです。たとえば、札幌市では、以下の条件すべてに当てはまる場合、介護保険料が最低段階の金額まで減免されます。
- 世帯全員の前年の年間収入が次の金額以下
・単身世帯:120万円
・2人世帯:160万円
・3人世帯:210万円
・4人世帯:260万円 - 世帯全員の預貯金の合計額が350万円以下
- 別世帯の住民税課税者に扶養されていない
- 世帯全員が居住用や事業用の不動産を所有していない
このほか、災害など特別な事情がある場合も、介護保険料が減免されたり、徴収猶予が設けられたりします。新宿区の例を見てみましょう。
新宿区の保険料減免・徴収猶予の条件
- 65歳以上の方またはその属する世帯の生計維持者が、震災などの災害により住宅、家財などに著しい損害を受けたとき。
- 65歳以上の方の属する世帯の生計維持者が、死亡または心身に重大な障害を受け、若しくは長期入院したことにより収入が著しく減少したとき。
- 65歳以上の方の属する世帯の生計維持者の収入が、事業の廃止や失業などにより著しく減少したとき。
- 65歳以上の方の属する世帯の生計維持者の収入が、干ばつなどによる農作物の不作、不漁などの理由により著しく減少したとき。
上記のような減免・徴収猶予措置に該当しそうな場合は、住んでいる自治体に相談して保険料を軽減してもらいましょう。
