50歳代・60歳代の貯蓄額平均値と中央値
定年退職後のセカンドライフを考える前に、まずは、これから定年退職を迎える50歳代と60歳代の平均貯蓄額を確認しておきましょう。
金融広報中央委員による「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年度版」の調査結果を以下の表にまとめました。
気になるポイントは、50歳代と60歳代における平均値と中央値の差です。
50歳代の平均値と中央値の差は949万円ですが、60歳代では1137万円に差が開きます。
188万円の差は、退職金の金額や有無の差と見てよいでしょう。
金額差をみるとさほど大きな金額には見えませんが、お金に困っていない世帯と、やや生活が厳しい世帯へ分かれている兆しを見て取ることができます。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。