【冬の年金支給は12月15日】年金生活者支援給付金とは？支給要件・金額・手続きをわかりやすく解説物価上昇で家計が厳しくなる今しりたい、低所得の年金受給者を支える制度とは？

次の年金支給日は約2ヶ月後、12月15日（月）の予定です。

物価上昇が続くなか、固定収入で暮らす高齢者にとって家計のやりくりはますます厳しくなっています。年金の実質的な購買力が低下する一方で、医療費や生活必需品の負担は重くなるばかりです。

そうしたなか、低所得の年金受給者を支える制度として設けられているのが「年金生活者支援給付金」。収入や所得の状況に応じて、老齢・障害・遺族の各年金受給者に支給される給付金です。

今回は、この制度の支給要件・金額・申請手続きを整理していきましょう。あわせて年金額の男女差や、老後の生活に潜むリスクについても考えていきます。

1. 「年金生活者支援給付金」は3種類！それぞれの給付基準額と支給要件

「年金生活者支援給付金」は、基礎年金を受給している人が、年金等の収入や所得の合計額が一定基準以下となる場合に受け取ることができるお金です。

「年金生活者支援給付金」は3種類あります。それぞれ詳細を見ていきましょう。

老齢年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。

65歳以上の老齢基礎年金の受給者
同一世帯の全員が市町村民税非課税
前年の公的年金等の収入金額（※1）とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は90万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は90万6700円以下（※2）

※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される

障害年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。

※ 障害年金等の非課税収入は除く

遺族年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。

※ 遺族年金等の非課税収入は除く