5. 【積立投資の初心者】見落としがちな「支出」とは
限られた収入で生活をする年金生活。病気やケガ・介護といった予期せぬ出費への心構えも必要です。
特に高齢になると医療費は増え続け、長期入院や療養が必要になると負担は想像以上に大きくなります。
年代別の医療費を見てみましょう。
厚生労働省の統計でも、70代で年間60万円以上、90歳を超えると100万円超に達することが示されています。
また、現役世代であっても安心はできません。統計上、20代では年間10万円前後、30代でも15万円前後の医療費がかかっています。
金額としてはまだ少ない水準ですが、思わぬケガや病気によって急な出費が必要になることは珍しくありません。
6. 格差を「知る」「学ぶ」ことが将来の備えの第一歩に
富裕層の資産額に圧倒されるかもしれませんが、重要なのは比較ではなく自分の生活設計をどう描くかです。
年収や貯蓄額にかかわらず、少額でも資産運用を始めることで、物価上昇や医療費の負担増に備えることができます。
医療費は70代で年間60万円を超え、長期入院となればさらに増加するかもしれません。突発的な支出に対応できる「生活防衛費」と「健康関連の備え」を分けて考えるのも有効といえるでしょう。
参考資料
マネー編集部年収班
執筆者
マネー編集部年収班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや大手証券会社等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、国税庁や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに情報発信を行っています。
マネー編集部年収班に所属する編集者は株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等の資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍し、豊富な経験と知識を保有しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月9日)
監修者
株式会社モニクルリサーチ
記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
神奈川県出身。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。中央大学文学部社会学科卒業後、みずほ銀行にて確定拠出年金に関する講師として全国の個人投資家向けにセミナーを実施。企業型確定拠出年金(企業型DC)だけでなく、個人型確定拠出年金(iDeCo)も含めた制度や仕組み、投資信託の解説や市況などを伝える。フリーランスを経て、フィンテックベンチャーにて広報を担当。
現在は株式会社モニクルリサーチにて金融関連の取材や自社メディアに関するPR業務も担当。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、新NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2025年2月21日更新)