日本で「一年草」として販売されている花の中には、本来は植えっぱなしでも毎年楽しめる「多年草」も多くあります。日本の冬の寒さが苦手なため一年草として扱われていますが、工夫次第で冬越しさせることも可能です。

毎年同じ花を買い直す必要がなく、ガーデニング代の節約にも効果的。今回は一年草扱いされている多年草を5種、参考価格とともに紹介します。

記事最後には鉢上げなどで手間をかけずに冬越しさせて、来年も咲かせるためのコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「一年草扱いされている多年草紹介&冬越し方法」にまつわるあれこれ

写真のカリブラコアほか、一年草扱いされている多年草を紹介します1/9

ピンクの花を咲かせている、カリブラコア

ElenaNoeva/shutterstock.com

  • 日本では一年草扱いの《寒さに弱い多年草》5選
  • ガーデニング代節約!?一年草扱いの多年草「鉢上げ・冬越し」方法

植物の中には、毒性があるものがあります。また、切り口から出る液に触れるとかぶれる可能性もあります。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、冬越し中の室内での管理には十分注意してください。

2. 日本では一年草扱いの《寒さに弱い多年草》5選

2.1 トレニア・コンカラー

涼しげな花色が魅力の「トレニア・コンカラー」2/9

紫色の花を咲かせている、トレニア・コンカラー

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夏の花壇や寄せ植えを彩るトレニア・コンカラー。高温多湿に強く、日本の夏の厳しい暑さの中でも長く咲き続けます。

熱帯アジアやアフリカ原産で寒さが苦手ですが、最低気温10℃以上を保てる室内で乾燥気味に管理すれば越冬も可能です。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

2.2 ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト

繊細な白い小花が美しい「ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト」3/9

白い小花を咲かせている、ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト

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ユーフォルビア・ダイアモンドフロストはふんわりと咲く白い花が繊細。軽やかで涼しげな姿は、主役の花を引き立てる名脇役として、寄せ植えやハンギングに欠かせません。

見た目以上に丈夫で病害虫にも強く、真夏の西日にも負けずに咲き続けます。

※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)

2.3 カリブラコア

こんもりと株を覆うように咲く鮮やかな花「カリブラコア」4/9

オレンジ色の花を咲かせている、カリブラコア

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ペチュニアより一回り小輪の花を密に咲かせるカリブラコア。株全体が花でおおわれ、こんもりとした株姿になります。

花色も豊富で、ピンク・黄色・紫など色鮮やか。暖かい地域では軒下などで冬越しできる場合もあり、凍らない環境で管理すれば、翌シーズンも豪華に開花します。

※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)

2.4 ベゴニア

品種豊富で明るく愛らしい花が魅力の「ベゴニア」5/9

ピンク色の花を咲かせている、ベゴニア

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ベゴニアはピンクや赤などの多彩な花色があり、葉の形や模様のバリエーションも豊富。花壇の定番である「センパーフローレンス系」や、ハンギングに用いられる「球根ベゴニア」など、多種多様です。

日本では一年草として扱われますが、最低温度を10℃以上に保てるよう、鉢植えで室内管理すれば越冬できます。

※参考価格:100円~500円前後(3号ポット苗)

2.5 アンゲロニア

スラリとした花姿がオシャレな「アンゲロニア」6/9

ピンク、紫、白の花を咲かせている、アンゲロニア

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直立した花茎に小花が穂状に集まって咲くアンゲロニア。スラリとした草姿が魅力で、開花期が長く、初夏から晩秋まで絶え間なく花を咲かせます。

鉢上げして日当たりのよい室内に置けば越冬可能。水やりは控えめにして乾燥気味に管理しましょう。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

3. ガーデニング代節約!?一年草扱いの多年草「鉢上げ・冬越し」方法

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窓辺に置かれている、葉だけのベゴニア

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3.1 鉢上げのタイミング

地植えのままでは、根が凍りついたり、霜に当たったりするリスクが高いため、寒さに弱い多年草は冬越しできません。地植えから植木鉢に植え直す「鉢上げ」をしておくと移動が容易になり、日当たりや室内の暖かい場所などへ避難させることが可能です。

鉢上げのタイミングは、霜が降りる前の11月上旬までが目安。根をなるべく傷つけないように地植えの苗を優しく掘り起こし、根が張っている部分よりも一回り大きな鉢に植えましょう。

3.2 株の切り戻し

鉢上げと同時に、株を半分から3分の1程度に切り戻しておきます。切り戻しは株をコンパクトにして、室内に取り込みやすくするとともに、風通しがよくなるので病害虫を予防するのに効果的です。

また、株を小さくまとめておくことで体力が温存され、春の新芽の勢いも強くなります。

3.3 冬越しの環境

鉢上げを終えた株は、最低気温が10℃を下回る時期になったら、室内に取り込みます。置き場所は、日当たりがよく、暖房の風が直接当たらないところがおすすめです。

夜間の冷え込みから守るため、段ボールなどで冷気を遮断するとよいでしょう。冬の間は株の成長が止まるため、水やりは控えめにし、肥料は与えません。

3.4 戸外へ出すタイミングと植え替え

厳しい冬を乗り越え、春が訪れる頃になったら、鉢を再び戸外へ出しましょう。外に出すタイミングは、4月下旬から5月上旬にかけて、最低気温が10℃を安定して超えるようになれば大丈夫です。

最初は日陰から徐々に日光に慣らし、新芽が出始めたら活力剤や肥料を与えます。大きく育ってきたら、一回り大きな鉢に植え替えるか、花壇に植え込みましょう。

4. 鉢上げで、寒さに弱い多年草に二度目の春を

日本の冬が越せないため、1年限りとあきらめてきた多年草たち。鉢上げして暖かい環境で守ることができれば、その生命力は翌年も発揮されます。

春に苗を買い直す手間も費用も不要になり、春にはボリュームアップした株から、さらに豪華な花が咲くでしょう。お気に入りの花を大切に育てて、二度目の春を迎えさせてみませんか。

5. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?

一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?8/9

一年草、多年草、宿根草の違いとは

出所:LIMO編集部作成

さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

※分類には諸説あります。

※また、園芸品種では常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。

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