もうすぐ12月、2016年に向けて戦略を練る時期に
少し気が早いですが、2015年も残すところあと1か月になりました。そこで、2016年の重要なイベントを整理しつつ、2016年に向けた株式投資のテーマを考えてみます。
日本では、4月から始まる「年度」の考え方がより浸透していますが、海外では「カレンダー歴」といわれるように、1月から12月までを1つの区切りとして考えます。
外国人投資家も年末、たとえば12月中旬にはクリスマス休暇に入ってしまうため自らのポジションを解消してしまうことも少なくありません。
年末は、板が少なく、値動きが大きくなって良いという個人投資家の方もいらっしゃると思いますが、みんなが休む時にはしっかり休んで次の投資に向けてじっくりと戦略を立てることも重要かと思います。
2016年の重要イベントを整理してみる
以下に、2016年のイベントで株式市場に影響がありそうなものをまとめてみました。
1月1日:国内では共通番号制度「マイナンバー」がスタート
4月1日:電気事業法改正による電力完全自由化。電力小売り自由化によるサービスが可能に
5月26日:主要国首脳会議(G8サミット)が三重県志摩市で開催(5月27日まで)
6月19日:公職選挙法による18歳投票が施行。以降、現役高校生を含む18歳以上が投票可能に
6月30日:ブラジルが地上波デジタル放送へ全面移行
8月5日:リオデジャネイロオリンピック開催(8月21日まで)
11月8日:アメリカ合衆国大統領選挙投票日
国内では新たな制度や規制緩和が
国内では、マイナンバー制度が開始されることで、様々なサービスに活用されるという期待もある一方、セキュリティの問題も数多く浮上してきそうです。
また、電力小売りの自由化がスタートし、電力関連サービスの過熱も予想されます。規制緩和による新サービスが出てくることで、新しい企業やビジネスモデルも生まれてくるかもしれません。特に小型株で恩恵を受けそうな銘柄に注目です。
そして忘れてはいけないのが、G8サミットが伊勢志摩で開かれることです。
もともと伊勢志摩は伊勢神宮などもあり観光スポットとしても有名ですが、日本の観光地としての魅力を世界に発信することや自動運転などの技術を世界に説明する絶好の機会です。恩恵銘柄に注目です。
海外では4年に1度の大イベントに注目
海外では、やはりブラジルのリオデジャネイロで開かれる第31回夏季オリンピックでしょう。新興国で開かれるオリンピックとあって、直前までいろいろ話題は尽きなさそうです。
オリンピックでは、毎度のことですが、スポーツ関連株が注目されます。また、ブラジルはオリンピックと同時に、過去の日本と同様、地上波デジタル放送へ全面移行します。
そして最後に忘れていけないのが、米国大統領選挙の行方です。政策変更により経済、特に規制業種への影響が大きくなるので注視したいところです。
※本記事は個人投資家向け経済金融メディアLongine(ロンジン)の記事をダイジェスト版として投信1編集部が編集し直したものです。
LIMO編集部