12月15日は年金支給日！《年金にプラスの支援》年金生活者支援給付金の金額・支給要件・申請方法を徹底解説いくらもらえる？請求書が届いたら忘れず申請

次回の年金支給日は12月15日（月）。年末に向けて出費が増えるこの時期、年金額がどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。

厚生労働省の資料によると、公的年金の平均月額は国民年金で5万円台、厚生年金（国民年金部分を含む）で14万円台。ただし、実際の受け取り額には大きな差があり、厚生年金で30万円以上の人もいれば、両方合わせても3万円未満という人もいます。

そんな中、一定の所得要件を満たす方を対象に、年金支給日にプラスで支給される「年金生活者支援給付金」があるのをご存じでしょうか。今回は、この給付金の対象や給付額、申請方法についてわかりやすく解説します。

1. 年金とは別でもらえる「年金生活者支援給付金」とは？給付額はいくら？

年金生活者支援給付金は、年金やその他の所得が一定基準を下回る年金受給者を支援する目的で、2019年に導入された制度です。

給付金は2か月ごとに、公的年金とは別枠で上乗せして支給されます。

この給付金には、受給している年金の種類に応じて3つの区分があり、それぞれに支給要件と支給額（基準額）が定められています。

2025年度の年金生活者支援給付金は、前年度比で2.7％の増額となりました。

老齢年金生活者支援給付金については、この基準額をもとに、保険料の納付期間などに応じて実際の支給額が算定されます。

金額はいずれも月額で、支給時には2か月分がまとめて年金に上乗せされて支払われ、仮に基準額どおりに受給できる場合、1回の支給で約1万円、年間ではおよそ6万円を受け取ることができます。

また、「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2024年3月時点での平均給付月額は、老齢年金生活者支援給付金が4014円、障害年金生活者支援給付金が5555円、遺族年金生活者支援給付金が5057円となっています。

※2024年3月において認定されている平均給付金額です。