11月に入り、朝晩の冷え込みとともに光熱費や食費など冬の出費が気になる季節になりました。
特に年金で暮らすシニア世帯にとって、年末にかけての支出増は家計に大きな負担です。
冬の出費が増える中、年金生活者にとってうれしい支援策が「年金生活者支援給付金」。12月15日の年金支給日に、条件を満たす方には「ひとりあたり1万900円」が、夫婦世帯な2万1800円もらえる場合もあります。
対象者や申請方法を理解しておくことで、冬の家計にゆとりを持てるでしょう。
本記事では、最新の支給額や条件、申請の流れをわかりやすく解説します。
1. 【年金のリアル】年金額には個人差がある
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。
年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。
