【年金まとめ一覧】12月15日は支給日！厚生年金・国民年金の平均額と個人差を最新のデータで整理 12月の年金支給前にチェック！老齢基礎年金と厚生年金の平均額・男女差・年金額の違いをわかりやすく比較解説

5. 令和7年度税制改正のポイント

老齢年金からは、所得税や介護保険料などの各種税金や保険料が差し引かれます（※）。

このうち、所得税の基礎控除額が「令和7年度税制改正」で改定されました。

そのため2025年10月の年金支給時までは「改正前の所得税額」で源泉徴収をおこない、2025年12月の年金支給時に、「改正後の金額と改正前の金額の差額」が還付されることになっています。

※年金からの天引きとはならないケースもあります。

今回は、老後収入のメインとなる年金額について確認してきました。

年金は「人によって金額が大きく異なる制度」であり、働き方や加入期間、夫婦構成、所得状況などによって受給額の差が生じます。

12月は年金の支給だけでなく、年末調整や医療費控除など家計を振り返る大切な時期です。

ご自身や配偶者の年金額、将来の支給見込み、受給手続きの内容、扶養状況などを定期的に見直すことで、老後の不安を少しずつ軽くできます。

年金は「受け取るだけの制度」ではなく、情報を知るほど活用効果が大きくなる仕組みです。支給日前の今、ぜひ一度見直してみてください。

また、将来の年金額と生活費をイメージすれば、毎月の不足額が算出できます。

その不足額を今からどうやって準備していくのか、早い段階で考えていけると良いですね。

最近では、NISAやiDeCoなど自助努力として資産運用を取り入れる人も増えていますので、この次回にチェックしてみてはいかがでしょうか。